あなたは情報を探すときにどうしますか?
一番手軽な方法はネットで検索したり、Chat-GPTに聞くことでしょう。
しかし、これらには間違った情報があたかも事実のように書かれていることもあります。
そこで情報の真偽を確かめる能力が重要となりますね。
正しい情報と言えば、本や論文、専門家の言葉に裏打ちされているもの、と考えるかもしれません。
しかし、本や論文は本当に正しい情報を教えてくれるのでしょうか?
今回は、そんな科学のそもそもから教えてくれる本を紹介します。
本書の概要
著者は2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典さんの共同研究者です。
2章以降は、体に関する知識(免疫、老化、健康等)をわかりやすく書いてくれています。
しかし私が特に推したいのは第1章です。
そもそも「研究とは何か」「論文はどうやって成り立っているのか」、あなたは理解していますか?
これは基本的で重要ですが、義務教育では教えてくれません。
本書ではそんな、義務教育では教えてくれない、科学の重要な点を教えてくれますよ。
この本の内容で心に残った点
論文の基本が学べる
本書の1章部分で驚いた箇所を3つ挙げると、次のようになります。
・論文誌には掲載に査読(他者のチェック)が必要なものと、必要ないものがある
・有名な論文誌に載る論文も、真っ赤なウソであることもある
・学術雑誌では、論文を載せてもらう方がお金を払う
つまり、論文=正しいではないのです。
同様に、本や専門家の言葉なども、それだけで正しさが保証されるわけではないでしょう。
今あなたが見ている情報が正しいか正しくないか、
それはあなたが学んできた情報から、あなた自身で判断するしかないのかもしれません。
声が大きい人の意見に惑わされないよう、しっかりと知識をつけていきたいですね。
死なないクラゲもいる
生命と聞けば、すべてが老化して死ぬ、というイメージがあるでしょう。
でもそれは正しくありません。
ベニクラゲというクラゲは死なないし、若返ります!!
死なない生き物なんているんですね。
不老不死なんて、夢の出来事かと思っていましたが…
この生き物の研究が進めば、若返りの薬、不老不死の薬ができるかもしれませんね。
私は不老不死の薬には興味がありませんが、若返りの薬は興味があります。
老後はピンピンコロリ、が理想ですから。
還暦からの挑戦
学生の頃は何になりたいか、夢が大きかったのではないでしょうか?
しかし、社会に出ると、周囲の人と同じように生きることが当たり前に思えて、
やりたいことなどの夢が小さくなっていませんか?
そういうときは、年老いてから何かを始めた人たちの話を見聞きすると、力が湧きますよ!
徳川家康は年老いてから天下人となりましたし、
伊能忠敬も50歳から日本地図を作り始めました。
そして著者も、50歳を過ぎてから走り始めて、60歳を過ぎた今はベンチャーも始めたそうです。
60歳と聞くと、もう老後でこじんまりと生きていくイメージでしたが…
それはただの先入観だったようですね。
著者のように、何歳になっても新しいことに挑戦していきたいと思いました。
まとめ
今回は、科学のそもそも部分から教えてくれて、現在も挑戦を続ける著者の本を紹介しました。
健康的に生きたいと考えれば、体のことを知ることは重要ですよね。
そのための知識ももちろん学べます。
しかし、特に第1章で「情報の真偽の見分け方」を教えてくれる本書は、
他の健康本にはない魅力があるでしょう!
この1章目の部分は、高校3年生から大学2年生までの間に出会いたかった…。
ですが、あなたも今からでも遅くありません!
自分の頭で情報を考えられるように、この本で基礎知識を学んでみませんか?
では、本日も読んでくださり、ありがとうございました。
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