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あなたの価値観にあった会社を見つけよう!『「いい会社」はどこにある?』を読んだまとめと感想

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マンドラゴラ
マンドラゴラ

なんか今の会社が居心地悪くて、働きたくないんだけど…

薫子
薫子

もしかしたら価値観が違うのかもね。

企業文化を評価したこの本で学んでみる?

新入社員で会社を選ぶとき、どの会社がいいのか、はよくわかりませんよね。

よく聞く会社だったり、たまたま内定を頂けた会社に入る、ということが多いのではないでしょうか?

しかし、会社ごとに特徴があり、あなたに合う特徴を持っている会社、持っていない会社があるでしょう。

合わない会社でうつ病等になってしまってからでは大変です。

そうなる前に、ぜひあなたに合った会社はどこなのか、どういう視点で探せばいいのかを、本書で学んでみてください。

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概要

本書は2022年の春から著者が執筆をはじめ、同年の11月30日にダイヤモンド社から発行されました。

しかし、準備期間は20年以上、1000人を超える各企業の社員へインタビューをした集大成です。

総ページ数は850ページ、厚さはおよそ5㎝!会社四季報と同じくらいの厚さでした。

重さはおよそ1kg。持ち運べるサイズの本ではありませんね。

ですが、これだけ読み応えのある本で税込み1980円なのは良心的だな、と思いました。

日本を捨ててみる?

もしあなたが20代や30代であれば、日本の外に目を向けることも重要かもしれません。

ご存知の通り、選挙は多数決で決まります。

そして、少子化のため、若い年代は常に少数派に回るでしょう。

多数決で回る社会であれば、人口が多い年代の意見が有利なことは間違いありません。

もし今の日本が向かっている方向が合わないな、と思ったら、あなたと同じ年代が多い国で働くことを考えるのも1つの手かもしれません。

個人よりも企業が大切な文化

日本企業では過労死問題等も発生しますよね。

海外でもKaroshiという単語がつくられるくらい、日本特有のものらしいです。

では、国は過労死からあなたを守ってくれるのでしょうか?日本の労働条件はいいのでしょうか?

本書を読んだ感想としては「国日本は守ってくれない」というものでした。

例えば、フランスでは原則1日10時間以下の勤務、週48時間以下、12週平均は44時間以下、です。

それを基に、簡単に比較表を下記に作ってみました。自作のため、多少事実と異なるかもしれません。

フランスの休暇を考慮していないため、残業時間はもっと少ないかもしれませんね。

1日の労働時間週の残業時間月の残業時間3か月の残業時間1年間の残業時間
日本13時間以内制限なし原則45時間以下
(抜け道あり)
原則135時間以下
(抜け道あり)
原則360時間以下
(労使で合意すれば720時間以下)
フランス10時間以内8時間以下32時間以下
(8時間×4週)
48時間以下
(4時間×12週)
おそらく
208時間以下

(4時間×52週)
日本とフランスの労働環境の違い(細部は違う可能性有のため、イメージとしてご利用ください)。2022年時点のものです。

本書の345ページにて、魅力的な会社のポイントとして、日本人はワークライフバランスを最も重視する一方、諸外国は給料重視の点が多いという違いが書かれていました。

これは、ざっくりと作ってみた日本とフランスの労働条件の差からもわかるように、

諸外国ではワークライフバランスが確保されている

ということなのでしょう。

トヨタもホワイトではない

日本にもホワイトな会社はあるはずでしょう。

日本企業で「ホワイト」とイメージされるのはトヨタ自動車ではないでしょうか(私だけ?)。

しかし、実際にはトヨタですらそんなにホワイトではないようです。

例えば、本書のp.316では、労災隠しのエピソードが載っていました。

他にも、著者は2007年に「トヨタの闇」という本を書かれているそうです。

本書では巻末に5段階で有名企業を評価していますが、トヨタは2.3で不良企業、と格付けされています。

ちなみに、グーグルは評価4.8で、働く生活者にとってのベストカンパニーと格付けされています。

日本を代表する大企業が不良企業と格付けされる国というのは、悲しくなりますね。

女性は理工学系が穴場

男女格差が大きいと言われる日本国内において、男性以上に生活が苦しいのが女性ではないでしょうか。

とはいえ、最近は指導的地位の女性比率を30%以上に、と国が目標を定めています。
(※2003年の目標設定時には2020年達成でしたが、ほとんど変わっていないところもあるので、今後どうなるかは…)

その一方で、理系、特に理工学系に進む女性は30%以下となっています。

このため、この分野の女性は会社に選ばれる側でなく、会社を選ぶ側に回れる可能性が高いでしょう。

理系院卒の女性比率が、理学23.6%、工学14.6%(2021年度)と低い。

渡邉正裕,「いい会社」はどこにある?,ダイヤモンド社,2022,509-510

ただし、女性比率を上げたい会社は女性がほとんどいなく、セクハラが当たり前に起きる可能性があります。

私自身、本書で名前を出されるような有名大手企業の女性社員ですが、ひどいセクハラは日常茶飯事ですからね…。

コンプライアンスが機能する会社か、ということもしっかりと調べたほうがいいと思います。

転職前の準備

転職前に、転職サイトに登録したり、その企業のHPを見る、などは一般的なことでしょう。

それ以外にも会社の情報を調べることはできます。

本書で紹介されていた中で、特に私が重要だと思ったものをあげますね。

有価証券報告書

これは、投資家向けに上場企業が年1回、開示が義務づけられているものです。

採用サイトでは触れたくないような情報も細かく載っていますから、ためになるでしょう。

女性の活躍推進企業データベース

こちらは厚生労働省が運営するサイトです。

運営が行政のため、信ぴょう性は高いと思われますが、義務ではないため、隠したい部分は空欄です。

開示している、という点だけでも評価できそうですね。

社員に会う

やはり、その会社の事をよく知っているのはその会社の社員でしょう。

人材仲介会社の人に「選考外で同年代社員と会わせてほしい」と依頼するのは、全然問題ないみたいですよ。

他にも、LinkedinやFacebookで社員を探すのもいいでしょう。

これは本書の830ページあたりに書かれています。

まとめ

本書の格付けで4.5以上を獲得するような、どの軸から見ても素晴らしい企業が多ければありがたいのですが、そのような企業はごく少数のようです。

ですから、あなたが重視する軸に合った部分の点数が高い企業を選ぶと、いい会社だと思えるかもしれませんね。

本書で格付けされているのは、多くの人が名前を知っている有名企業だけですから、中小企業の中に掘り出し物があるかもしれません。

本文で紹介した本

トヨタの闇

私のイメージとしては、トヨタはホワイト企業だったのですが、そうとも言えないようです。

2007年に書かれた本ですから、今から15年ほど前のことでしょうか。

いまだにこうなのか、多少は改善されているのか、どうなのでしょうね。

※上記はアフィリエイトリンクです。また、私も本書で知ったばかりで、読んではいません。

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