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自分の頭で考えることが大切!ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」を読んだまとめと感想

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マンドラゴラ
マンドラゴラ

人生で成功するためにはどうしたらいいの?

薫子
薫子

自分の頭で考える、その一言に尽きるかな。

詳しくはこの本を読んでみてね。

成功哲学の祖ともいわれるナポレオン・ヒル博士の著作です。同氏の作品では「思考は実現化する」が代表作でしょうか。

しかし、そちらは文庫本で上下巻に分かれる長編ですし、そもそも人の考え方には合う・合わないがあります。

まずは今回紹介する「悪魔を出し抜け!」を読んでみて、考え方に共感したら代表作に手を伸ばしてみる、というのはいかがでしょうか?

悪魔との対話形式で読みやすいですし、「思考は実現化する」の半分くらいのボリュームですよ。

概要

本書は世界恐慌後の1930年頃に書かれたものの、あまりにも過激な内容で当時は出版されず、

リーマンショックの頃にようやく出版された本です。

書かれた時代は古いですが、内容に古さを感じることはありません。

著者は成功哲学の祖ともいわれるナポレオン・ヒル博士で、ページ数は400ページほどです。

この本を読んで考えたこと

宣伝は気にしない

本書を読み始めると、内容に入る前に本書を推薦する声が載せられていたり、「ナポレオン・ヒル・プログラム」の紹介が載っていたりします。

もともとこの本を読もうとしたときは、ちょっとこの自画自賛っぷりに恐怖を感じて敬遠してしまいました。

しかし本文内にはそのプログラムを称賛するような記述もありませんので、洗脳される心配もなく読めるでしょう。

もし私と同じように、冒頭や巻末の宣伝で辟易してしまった方は、そこは読み飛ばして中身だけを読んでみてくださいね。

特に3章からは悪魔との対話形式となっているので読みやすいですよ。

失敗は成功のもと

「失敗は成功のもと」という言葉は、誰でも聞いたことがあるのではないでしょうか?

しかし、失敗してしまうと「次もまた失敗するのでは?」「頑張っても無駄ではないのか?」と不安になりますよね。

ナポレオン・ヒル博士も、実際にそういった経験をされています。本書の1章、2章は、苦しい状況にあるヒル博士の体験談がつづられていますよ。

失敗して「もう無理だ、やっぱり自分に才能なんてなかったんだ」という経験は、後に成功者と言われるヒル博士も感じていたことです。

そんな状態から成功をつかんだヒル博士は、どのように立ち直り、どのような考え方になったのでしょうか?

これを悪魔との対話形式という形で教えてくれるのが本書です。

本書の良さを全ては書ききれませんが、私の心に残った部分だけ抜き出してみました。

あなたが本書を読めば、この部分が心に残るかもしれませんし、他の部分に学びがあるかもしれませんよ。

興味があればぜひ読んでみてくださいね。

成果はすぐには出ない

頑張った成果がすぐに出れば、より頑張ろうと思えますよね。

例えばテストのためにテスト勉強をして、結果すぐにテストの点が上がれば、やっぱり気持ちがいいですよね。

ですが、勉強しても勉強しても、1年も2年もテストの点数が上がらなかったらどうでしょうか?

周囲にいる人は「すごい」ともてはやされるのに、自分だけがいないように扱われたら、勉強が嫌になりませんか?

しかし、多くの場合は成果が出るのは時間が経ってから、下手したら死後に認められることもあります。

こちらの記事で紹介している、天才たちを対象とした研究でも、簡単に認められた人はいません。

ナポレオン・ヒル博士も成功哲学を研究するにあたり、アンドリュー・カーネギーさんからこのように言われています。

こういう研究は、最初から金になるということは決してない。また、このような形で文明に貢献する者は、たいてい死んでから百年くらいはたたないと、その仕事を認めてはもらえないものだ。

ナポレオン・ヒル.悪魔を出し抜け!.きこ書房.2013.17-19(※電子書籍のため、正確なページ不明)

効率よくお金を稼ぐことと、真に人のためになることは、短期的に見れば両立が難しいのでしょう。

真に人のためになることに力を注ぎたいと考えるのであれば、まずはお金の知識を増やし、生活を安定させることが重要なのかな、と考えました。

こちらの本でも、貧乏は視野狭窄を起こさせる、という内容が書かれていますからね。

40歳くらいからが人生の本番

若い時、20代や30代の頃は新しいことがたくさんあり、色々な知識を学んでいるでしょう。

初めて社会人になったり、結婚したり、子供を授かったり、離婚の危機が訪れたり。

初めてのことにチャレンジしたのであれば、失敗もたくさんあったでしょう。

後悔したことや、苦しいこともたくさんあったでしょう。

そうした逆境や失敗から自発的に学ぶことえ、知識は知恵となり、人生に活かせるようになってきます。

この知恵を身に着け始めるのが、おおよそ40歳前後になるようです。

つまり、社会人の前半で失敗が多く、その失敗を乗り越えてきた人は、後半の伸びが他の人の比ではないということでしょう。

すでに40歳以上だとしても、人生100年時代と考えれば、人生の半分は残っています。

とはいえ、何歳であっても今が人生の中で一番若い時ですから、失敗したとしても「今後の人生の成功の種だ」と前向きに捉えたいですね。

成功に必要な「自分で考える」力

本書では常に「流される人がダメ」という書かれ方をしていました。

逆に言えば、成功する人は「自分で考える力」を持っている人、と言えるでしょう。

さて、今までの経験の中で「自分で考えてきた」ことは何がありますか?

例えば「高学歴の方が就活に有利だから」と、周囲の価値観に流されて大学を決めたりしていませんでしたか?

自分で考えるということは、例えば「どうして大学で評価されるのだろうか?その評価を覆すためにはどうしたらいいのか?」と考える人のことかな、と思います。

とはいえ、こんな常識を疑うことばかり言っている人とは付き合いにくいとも思われてしまいそうです。

成功者が少数派なことを考えれば、やはり大多数の人とは違う考え方・行動をする人たちなのでしょうね。

少数派として成功することを望むか、大多数の人たちと一緒にそれなりの人生としたいか、これは人それぞれの価値観でしょうね。

成功に必要な「仲間」

最近は結婚を希望しない人も増えていると聞きます。

結婚しなければ生きられなかった世の中から、結婚しなくても生きられる世の中に変わっている、というのは本当にありがたいと思います。

しかし、成功するには「仲間」の存在が必要不可欠です。本書でもこのように書かれています。

大きな成功を収めた人は必ずマスターマインド(一つの明確な目標を達成するために二人もしくはそれ以上の人間の間で築く調和のとれた協力関係)を活用していた

ナポレオン・ヒル.悪魔を出し抜け!.きこ書房.2013.76-77(※電子書籍のため、正確なページ不明)

もし、結婚相手と同じ目標を追いかけられるとしたら、それは成功へ近づくチャンスではないでしょうか?

こうして考えると「内助の功」という言葉が生まれたこともうなずけます。

ただし、同じ目標を追う人と協力関係を築けたら、という考えの元ですから、イメージとしてはビジネスパートナーに近いイメージかもしれませんね。

結婚について、こんな捉え方があってもいいのではないかな?とも思いました。

大切はことは今も昔も変わらない

本書は1930年ごろに書かれています。このころは、1929年に世界恐慌が発生して、非常に不景気な時代ですね。

そして本書が発行されたのは、リーマンブラザーズの破綻から発生した金融恐慌で不景気になっていた時期です。

人の本質は昔から変わりません。だからこそ、半世紀以上たった後でも本書は発売に至り、売れています。

むしろ、多くの人の痛いところをつく内容ですから、反発が怖くて当時は発売できなかったものが、著者の関係者もだいぶ天に召され、安全な環境へ旅立たれた後の今だからこそできたのでしょう。

不況に苦しんでいるときこそ、本書の哲学を学び、人生を再定義するときなのかもしれませんね。

まとめ

今回は、成功哲学の祖ともいわれるナポレオン・ヒル博士の著作を紹介しました。

何をもって「成功」とするかは人それぞれですから、まずはその定義が必要かもしれませんね。

成功の状態がイメージできている人はもちろん、いつか成功のイメージが固まった時にすぐに動けるように、あらかじめ本書を読んでおくのもいいでしょう。

本書の読了後に記憶に残ったところが、きっとあなたが成功するために身に着けるべきところでしょう。

おまけ:こちらもオススメ

天才の共通点

天才の中には、死んでから認められる人たちも多いんですよね。

あなたの目指す「成功」として未来に名前を残すことであれば、本書は一読の価値があると思います。

年老いてから「天才」と呼ばれるようになった人もいますからね。

お金・時間の不足は状況を悪化させる

「お金がない」「時間がない」という状況をその場しのぎで対処していると、いつまでもその状況から抜け出せません。

「お金がない」という人にお金を十分に与えても、すぐにお金がない状態に戻ってしまうという実験結果もありました。

何かが不足している、という状況はあなたが自覚している以上に悪い影響を与えているのかもしれません。

タイトルに魅かれたら、ぜひ読んでみてください。読み応えのある本ですよ。

著者の代表作

私はまだ未読の作品です。やっぱり冒頭の広告感が苦手で…。

ですが、本書で学べることも多かったので、どこかで腰を据えて読んでみたいと思っています。

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