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会社を辞めたら幸せになれると思う？
人それぞれだから何とも言えないけど、本書の８人は幸せそうだよ。
「女性も働くことが当たり前」という雰囲気の社会になってきましたね。
しかし従来の会社は「専業主婦がいる男性」をモデルに作られたものであり、改善は見られるものの、まだまだ独身者や女性にとって働きやすい環境とは言い難いでしょう。
ですから「会社を辞める」決断した女性たちもいます。
彼女たちは会社を辞めて幸せになれたのでしょうか？
今回はそんな女性８人にインタビューした本を紹介します。
概要
本書は2018年にセブン＆アイ出版社から出版された本です。
会社員を辞めた8人の女性にインタビューをし、彼女たちの考えをまとめてくれました。
会社を辞めたきっかけ、そこから現在までどんな生活をしてきたか、困ったことや苦しかったことなど、一人ひとりの考え・人生が良くわかる1冊でした。
フルカラーで写真も多く、ページ数は144ページと、読みやすい本ですよ。
本書を読んで学んだこと
やめる理由は人それぞれ
本書に出てくる女性たちが会社をやめた理由は、人それぞれです。
会社に疲れてしまった人もいれば、やりたいことを見つけたからそちらをやるために退社した人、不妊治療に専念するために辞めた人もいれば、育児のためにやめた人など、様々な理由があります。
しかし、行動を起こすには何かしらのきっかけがあったことは共通していました。
夫の転勤だったり、妊娠・出産だったり、震災だったり。
モヤモヤと感じていたところに、何かのきっかけがあって行動を起こす、という人が多いように感じました。
もしあなたが現在の会社にモヤモヤを感じているのであれば、きっかけを探すために新しい何かを始めてみると道が拓けるかもしれませんね。
転職サイトへ登録して、ヘッドハンティングを待ってみるでもいいでしょうし、副業などを始めてみる、投資を始めてみる、などもいいかもしれません。
逆に、何もなくなんとなく仕事を辞めると、本書ではなくこちらの記事で紹介した著者のようになる可能性があります。
こんな人生も楽しそうだとは思いますが、あなたが選びたい人生はあなた自身にしかわかりません。
後々後悔しない行動を選んでくださいね。
不満足な人はいない
本書で紹介された8人の女性は、全員今の生活に満足をしています。
この8人の話を読んでいると、彼女たちのように自由な生活をしてみたくなります。
ただし、会社員を辞めたすべての人が満足した生活をできるわけではないでしょう。
似たようなテーマを扱う本として、2005年に発売された「夢を叶える夢を見た」という本があります。
こちらでは、夢を追って行動し、結果失敗した人たちのほとんどはインタビューに応じてくれなかった、というようなことが書かれています。
ただし、その現状を受け入れて前向きに進んでいる方はインタビューに応じてくれていました。
その本を読んで感じていたことも含めて、著者が冒頭に書いていたこの一言が最も心に響きました。
人生で大事なことは、何を選ぶかではなく、選んだ道を肯定する力なのだと気づかされました。
杉本透子.会社をやめてもいいですか？.セブン＆アイ出版,2018,3
稼ぐことは辞めない
女性が「会社を辞める」と言った場合、その後はどういう人生を考えますか？
私は専業主婦やパートをイメージしました。
言い換えれば、自分自身ではお金を稼いでいない、と考えていました。しかしその考えは間違っていたのです。
もちろん本書でも専業主婦を選択する方もいましたが、専業主婦のスキルを開示することで、ブログで稼いだり、本を出版するなど、お金も稼いでいました。
大学院生となった女性も、特別研究員となったり、非常勤講師として稼ぎながら学んでいます。
他の女性も起業したり、フリーランスとして活動したりと、稼ぐこと自体を辞めた人はごくわずかでした。
フリーランスが軌道に乗るまでとか、子供に手がかからなくなるまでなど、一時的に無収入となっている方はいましたが。
もし会社を辞めることをパートナーから反対され、その理由が「お金」であった場合、本書で紹介した女性たちのような働き方もあることを主張してみてくださいね。
まとめ
会社を辞めた8人の女性たちの話を教えてくれる本でした。
色々な考え方や生活があるんだな、と視野を広げてくれたように思います。
重要なのは、本記事内に引用でも紹介したように「自分の選択を肯定する心持ち」なのでしょう。
女性も会社で働くべき、という考え方も一般的となってきましたが、どういう人生としたいか、今一度考えてみたいと思います。
そしてこれは、女性だけでなく男性にも当てはまる考え方かな、と思いました。
人生の向き合い方に男女差はないのではないでしょうね。
参考図書・記事
「夢を叶える夢を見た」
本書は夢を叶えるために行動した人、しなかった人たちから話を聞き、それをまとめたものです。
著者は「夢を叶えるために行動し、失敗した人」にも取材を申し込みましたが、ほとんど断られています。
本書でも、行動した結果現状に満足している人しか出てきませんでしたが、インタビューを受けてくれるのはそういう人たちだけ、ということでしょう。
行動しなかった人は不幸なのか？
行動した人は皆幸せなのか？
そういった疑問が出てきた場合はこちらの本を読んで、あなた自身で回答を考えてみてください。
何も考えずに会社を辞めてみた結果
変化を求めてなんとなく会社を辞めてみた女性の4コマ漫画です。
意外と何とかなるもんだね、というゆるさを感じられる漫画でした。
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