「うちの子、ちょっと繊細かも?」と感じることはありませんか?
私は双子の女の子(ののとりり)を育てているんですが、りりの方が少し繊細かなと0歳のころから感じていました。
そんなときに図書館でたまたま見つけたのが、『繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』(むらかみりりか著)です。
導入は漫画だったためとっつきやすく、すぐに育児に活かせそうな具体例が満載でした。
そこで今回はこの本を読んで気づいたことをまとめてみますね。
「双子の片方だけ繊細」と感じた、私の話
我が家は双子の「ののちゃん」と「りりちゃん」を育てています。
性格はけっこう違って、ののは小さいころから人見知りも少なく、初めての場所でも少しすれば自分で冒険に行けるタイプ。
一方のりりは、0歳のころに初めての場所に行くとママの抱っこから離れられなかったり、新しい人は拒絶したり、ちょっと繊細だなと感じる場面が多かったんです。
そんな日々の中で、図書館で「あれ?うちの子のこと?」と思える本を見つけて、思わず手に取りました。

本の構成と、読みやすさ
この本ですごくよかったのが「漫画→具体例」の流れで読めること。
「こんな子いるよね」「こういう困りごとあるある」みたいな漫画が冒頭にあって、その後に「実際にこう関わったらうまくいった」という具体例が続くんです。
パラパラめくっただけでも雰囲気がつかめて、すぐ全部読み終えました。
章立てもわかりやすくて、私なりに要約すると、
- 第1章:繊細な子がたくましく成長したストーリー
- 第2章:脳のしくみを理解する
- 第3章:今の子どもの状態を知る
- 第4章:どう関わるか
- 第5章:困りごとあるある12と解決法
という構成。
「いきなり実践」じゃなく、土台の理解からじっくり積み上げる感じが安心でした。
ちなみに著者のむらかみりりかさんは、「発達科学コミュニケーション」のマスタートレーナーとして、400人以上の繊細な子の発達サポートをされてきた方なんだそう。
出版は2025年8月、パステル出版から(212ページ・1,540円)で、最新の情報ですね。
具体例が豊富なのも、現場で積み上げた経験ベースだからなんだろうな、と納得しました。
この本で印象に残った3つのポイント
私が「これは知ってよかった!」と思ったのは、次の3つです。
① 繊細な子は5人に1人
まず驚いたのが、繊細な子は割と多いし、生まれつきだけでなく環境要因もある、ということ。
繊細さは5人に1人だけれど、生まれつき持った遺伝の影響は約半分で、残る半分は後天的な影響——育った環境次第。
むらかみりりか『繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』, p.95
例えば40人の学級なら、例えば女の子4人・男の子4人くらいの割合でしょうか。
決して少数派じゃないし、クラスで一人ぼっちというわけでもない程度です。
そう考えると、うちの双子で言うと、外向的でぐいぐい行くののと、慎重派のりり、性格が違うのも納得ですね。
そして繊細になる原因の半数は環境要因。逆に言えば、繊細だなと思っても親の接し方によって繊細でなくなる可能性も十分あるわけですよね。
これって、すごく希望のある言葉ですよね。
② 現在の子どもの心の状態の確認方法
本書の114ページには今の子どもの心や脳の状態を数値化する「ココロファインダー」という考え方が紹介されていました。

私なりに解釈すると、5つのカテゴリーの内容はこんな感じです。
- 親子の愛着:親に安心して甘えたり頼ったりできること
- ストレスコントロール:自分でストレスを処理できること
- 心のブレーキ:怖いと思ったときに「やめておこう」と慎重になれること
- 心のアクセル:「やってみたい」と思い行動に移せること
- 適応力:どんな環境でも馴染めること
そしてこの5つは、この順番で育っていくらしいんです。
大人の感覚だと、つい「適応力を上げて、新しい場所でも平気な子に育てなきゃ」と思っちゃいますよね。
でも実際は、愛着形成ができていて、ストレスをコントロールできて……という土台ができていないと、適応力は身につかない。
順番が大事なんだなと、ハッとさせられました。
③ 「過保護のワナ」
これも目からウロコだったポイント。
意外と、親子の愛着を不安定にする原因の1つが「過保護」なんだそうです。
いつも寄り添いすぎると、子どもはどんどん不安になっていく。
私はりりちゃんが繊細かなと思っていたから、できる限り寄り添おうとしていたんですが、何しろ我が家は双子。
ののちゃんもいるので、りりちゃんばかりに構うことはできなかったんですよね。
でも、できる限り「泣いたとき」「不安なとき」は抱っこしてあげるよう心がけていたら、2歳になった今では新しい場所でも「ちょっと慎重にだけど自分で行ってみよう」と動けるようになりました。
過保護になりすぎなかったから、慎重さが薄らいだのかなと思っています。
ちなみに、子どもによって、抱っこや甘えで満たされる「器」のサイズが違うようで、ののは抱っこしてもすぐ降りて自分でやりたがりますね。
ですからりりを抱っこしている時間のほうが長いのですが、ののも日々満足そうです。
抱っこの時間を平等にするのではなくて、一人ひとりの満足ラインを意識して不公平にならないように意識して関わっていますよ。
親子のコミュニケーション4ステップ
第4章には、具体的なコミュニケーションの方法が4ステップで書かれていました。

ステップ1:存在を認める声がけ
これは「褒める」とはちょっと違うらしくて、「私はあなたのことを見ているよ」というメッセージを送る声かけ。
実況したり、名前を呼んだり、子どもが夢中になっていることに「今、それ気になってるんだね」と興味を示したり。
確かに、褒められないと「自分には価値がない」と思ってしまうって言われますよね。
でも、ありのままを認めてもらえる言葉なら、「そのままでいいんだ」という安心感になる。
我が家でも、ののには「集中してるね」、りりには「楽しそうに見てるね」みたいに、その子のテンションに合わせて声をかけ分けるようにしています。
ステップ2:1つの行動を細分化して、行動を促す
たとえば、お出かけが怖いと感じる子であれば、「靴下はけるかな?→帽子はかぶれるかな?→靴履けるかな?」みたいに段階で伝えるイメージですね。
怖いことでも、小さなステップなら「これならできるかも」と思って挑戦できるかもしれません。そんな声がけです。
そして「ゆっくり」も重要みたいです。
ゆっくり伝えて、理解できるのを待つ。小さなことから挑戦してみる。
たしかにりりには、新しい場所に行ったときに「抱っこから降りてみる?」と聞いて、降りてくっついていてもOK、という感じで声がけをしていました。
今思えば、これに近かったのかもしれません。
ステップ3:悪い行動に反応しない
子どもの「好ましくない行動」には、気づかないふりで距離を置くこと。
これ、てぃ先生のYouTubeでも見たことがある考え方でした。
親の注目を集めたくて悪いことをする、というやつですね。
私も意識して「いい行動をしているとき」にしっかり子どもと向き合うようにしているのですが…
実際には、危険な行動には大慌てで「なにやってるの!」と駆けつけて、「できたよー!」と誇らしげにしているときには「よかったね〜」と仕事や家事をしながら答えてしまうこともあります…。
「親に構ってもらえる方を選ぶ」だけなので、もっと「好ましい行動」のときにしっかり反応してあげたいと、再度思いました。
ステップ4:成功体験の記憶を脳にインプットする
人間の脳ってマイナスのことの方を覚えやすくできているらしいのですよね。
生存戦略的にはそれがよかったのでしょうが…現代は古代ほど危険ではありませんから、マイナスの影響を与えてしまうのですね。
だからこそ、できているプラスの面に目を向けて「あなたはこんなことができるようになっているよ」と気づかせてあげる。
ここで作りたいのは「〇〇ができた」という事実の記憶じゃなくて、子ども自身が「自分ならできる、大丈夫」と未来に向かって思える気持ちです。
自然とそう思えるのであれば、困難にぶつかっても乗り越えていけそうですよね。
結局、相手を尊重するということ

ここまで4つのステップを見てきて、ふと思いました。
これって突き詰めると、子どもを「一人の人間」として尊重して向き合うという姿勢なんだなあ、と。
「まだ小さいから」「どうせ伝わらないから」じゃなくて、ちゃんと向き合う。繊細な子だからこそ、「ちゃんと尊重されている」感覚は、ふっと伝わりやすいのかもしれません。
そしてこの姿勢ができていれば、自然と気づくはずです。これって、大人とのコミュニケーションにも全部当てはまるよなあ、と。
職場の同僚や部下、夫婦、友人……大人同士のやりとりにも、どれも応用できそうですよね。
子どもとうまくコミュニケーションが取れるようになれば、きっと大人に対してのコミュニケーションスキルも自然と磨かれていきそうじゃないでしょうか。
子育ては親育て、という言葉を聞いたことがありますが、納得です。
親に余裕がないと、難しいかもしれない

ただ、ここまで読んで思ったんです。
このコミュニケーション、親も落ち着いて、余裕がないとなかなか難しいよなと。
子どもが危ないことをしていたらつい怒ってしまうし、家事や育児、仕事で忙しいときに「子どもが楽しそうにしているのを見守る」余裕って、正直なかなかないんですよね。
「今は目の前の家事をやらなきゃ」「もう時間がない」が先に立ってしまう。
そういう意味では、親がニコニコ過ごせるように「手抜き」をするのが一番大事なのかも、と思いました。
その手抜き感覚をくれた本は、こちらの『家事なんて適当でいい!』でした。
「最重要ミッションは家族と笑顔で生きること」というキャッチコピーが胸に響きます。
繊細な子の育て方を考えるなら、まず親が笑っていられる環境づくりから——というのが、私なりの結論です。
まとめ:繊細さは才能。環境次第で育ち方は変わる
『繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』を読んで、私が一番学びになったのは「繊細さは育つ環境で変わっていく」という考え方でした。
繊細な性格は親の対応の仕方で変わっていける、
- ココロファインダーで今の状態を見て、
- 4ステップのコミュニケーションでじっくり関わって、
- 親自身も手抜きしながらニコニコ過ごす
——この3点を意識するだけで、繊細で生きづらい思いをさせなくて済むんだな、と。
もし「本を読む前に、今日から1つだけ試したい」なら——子どもが何かに夢中になっている瞬間に、「今、それ気になってるんだね」と一言、興味を示してみるのがおすすめ。
たったこれだけで、「ちゃんと見ていてくれる」という安心感が、ふっと子どもに伝わるんですよね。
「うちの子、繊細かも?」と感じたら、ぜひ一度この本をパラパラめくってみてください。
きっと「あ、こういう関わり方でいいんだ」とホッとする瞬間があるはずです。
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同じく「脳のしくみ」や「科学的アプローチ」に基づく子育て本のレビューがこちら。今回の本と一緒に読むと、エビデンスベースの子育てを多角的に深められます。
子どもとの「関わり方」を変えるという視点で、ステップ1のポジティブ・アテンションと通じる遊びベースの本もあります。

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