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※投資は自己責任です。また、本記事は投資を推奨するものではありません。
最近は投資が流行っていますね。
働かなくてもいい生活、と聞くと、配当金で暮らしたり、家賃収入で暮らしたり、ということが考えられるでしょうか?
配当金は株価に対して3%前後でしょうか。
そうすると、年360万を得るためは1億2000万円必要です(1億2000万×0.03=360万)。
実際はここから税金で20%持っていかれますし、そもそも1億2000万円もどうやって用意するんだ!?となりますよね。
一方、不動産投資であれば銀行などからお金を借りて行うのが一般的です。
手元にまとまったお金がなくても始められる、という点では良さそうですが、果たして本当に働かなくても生活ができるのでしょうか?
ぜひ今回紹介する漫画2冊から、簡単ではない大家さん業について理解を深めてくださいね。
紹介する2冊の漫画
こちらはアパート3つ、一戸建てを1つ持つ、子供一人の夫婦の大家さん生活を紹介してくれる漫画です。
確定申告時には世帯収入が1000万を超えるような一家ですが、実際はカードローンを使ったりして何とかやりくりしている、というレベルです。
大家さんの実態を、ぜひ見てみてくださいね。
なお、こちらの本は、2023年10月29日現在、月額980円のKindle Unlimitedでも読むことができます。
続編のこちらの本と合わせて2冊をKindle版で買うと、合計で1,188円となりますので、それよりもお買い得ですね。
Kindle Unlimitedにはこちらから登録できます。初めての人はキャンペーン対象かもしれません。
興味があれば、ぜひ登録してみてくださいね。
では早速、この2冊の中身について語っていきます。
ローンがあると借金が増えていく、『大家さん10年目』
本書は2014年にぶんか社さんから出版された、大判のコミックタイプの4コマ漫画です。
もともとが大判なので、iPhoneで読むと少し疲れるかもしれません。
さて、本書の中には「大家のつぶやき」というページがありますが、ここの言葉がなかなか好きでした。
現実は、金のない庶民がやっても苦労が多い!主に税金面。大家さんというのはやっぱり、お金持ちの道楽でするもんですね。
東條さち子著. 大家さん10年目. ぶんか社, 2014, p.33
大家さんになって苦労すると思うのは、部屋が借りてもらえない空室リスクや、家賃が下がっていくリスクでしょうか。
しかし、著者たちが一番困っているのは税金です。
せっかくなので概算してみましょうか。
不動産投資は銀行からお金を借りて行うのが一般的ですから、家賃のほとんどはローン返済に使われます。
実際著者たちは、10年ローンの終わりに近い時期に
月の家賃収入が66万、ローンの返済金額が63万円ということでした。
ローン返済だけを見れば月3万円のプラスですが、このローンの元本部分は経費とは認められません。
根拠はありませんが、仮にローンの金利部分を2万円/月とすると(金利部分は経費になります)、
確定申告などで行う収入は、次のようにみなされます。
収入:(66万/月ー2万/月)×12か月=768万円
つまり、税金は所得が768万円の人と同じだけかかる、ということですよ!
ローンを返済しているので、実際に手元に残るお金は
手残り(概算):月3万×12か月=36万円/年
なのに…
もちろん、他にも経費はあります。固定資産税とか、リフォーム代とか、管理費とかね。
しかし、それらはすべて出ていくお金なので、手元に残るお金はそう高くないでしょう。
所得金額が695万~899万9千円までは所得税率が23%、控除額が63万6千円のようなので、この場合の所得税は
768万×0.23ー63万6千円=1,130,400
つまり100万円以上の税金がとられます!!
加えて住民税や国民健康保健も高くなります。
家計が楽にならないわけですね。
こんな状況ですから、著者はこんなふうにも言っています。
経済的自由を求めて大家さんになりたいサラリーマンにひと言。大家さんになったら、絶対サラリーマンはやめられないよ!
東條さち子著. 大家さん10年目. ぶんか社, 2014, p.123
ただ、著者はこんな苦労も含めて楽しめる性格のようなので、そういう人には向いているのかもしれません。
税金以外にも、部屋を借りる人の問題や、ガス屋さんとの問題など、体験した様々な問題をネタにしてくれていますから、不動産投資に興味を持ったのであれば、まずは1冊読んでみるのをオススメします。
ローンを払い終えても楽じゃない…『大家さん引退します。』
不動産投資であれば、ローンを完済してしまえばあとは収入があるだけ、ラッキー、と思っていませんか?
こちらの本は、ローンを完済する頃の著者のお話です。
ローンを完済間近でも収支は厳しい、それはなぜなのか見てみましょう。
その原因の一つはいろんなところにガタがくることです。
10年前後で色々なもののメンテナンスが必要となります。
例えば、著者の場合は所有しているアパートの外壁塗装、水道メーターの交換など。
場合によっては揉めたりもするので、楽ではありませんね。
他にも、退去後の修繕費が高くついたりもします。
月3万円の家賃の部屋でも、使い方が悪くてリフォームに40万円取られるとか…
1年分以上の家賃がパァですよ。割に合わないとも感じませんか?
さらに、リフォームしても入居者を見つけられずに空室となる場合もあるようです。
じゃあもういいやと、物件を売る時にも一悶着あったり…
不動産業界は素人には厳しそうですね。
著者はこの後、海外でゲストハウスを運営することにしたようです。
きっと大変であっても大家さん業が好きなのでしょうね。
この漫画を読んでいると、不労所得を目標に不動産投資に手を出すのは、非常にリスクが高そうだな、と思いました。
まとめ
投資がもてはやされる昨今、銀行からの融資でできる不動産投資はお得なのか、経験者の4コマ漫画を読んでみました。
この漫画が書かれたのは2014年ごろと、今より10年ほど前ですが、きっと困ることに変化はないでしょう。
不動産投資で上手くいく人もいるかもしれませんが、初めての挑戦であれば失敗する可能性の方が高いと思います。
だって、初めてやったことで上手く行き続けることってほとんどないと思いませんか?
世間の風潮に流されず、自分の頭でしっかりと考えて、あなたの人生を生きてくださいね。
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