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東大卒=幸せ、ではない!東大生が「東大なんか入らなきゃよかった」と思うときをまとめた本

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マンドラゴラ
マンドラゴラ

やっぱりいい大学に行けば幸せになれるんじゃないの?

ツチノコ
ツチノコ

大学は人生の通過点の一つに過ぎないよ。

日本一と言われる東大でも「入らなきゃよかった」と思う人がいるみたい。

多くの人は「いい大学に入って、公務員もしくはいい会社になれれば安泰」というイメージを持っていませんか?

実際、私も自身が社会に出るまではそう思っていました。でもそれだけではないと今は思います。

実際に東大生といっても、社会に出たあとに「東大なんか入らなきゃよかった」と思う人もいるみたいですよ。

もしあなたが東大などの有名大学に入りたくて、そのためにすごい努力をしているのであれば、ぜひこの本を1度読んで「その大学に入る必要はあるのかな?」と自問自答してみてください。

本の概要

東大卒の著者が、同級生やそのツテを使って「東大に入ったけど幸せじゃない」と考えている人の体験談をまとめたものです。

特に5名(銀行員、国家公務員、地方公務員、博士課程進学者、警備会社(低所得者))の人生・考え方を詳しく書いています。

著者自身も東大の博士課程時に夜逃げのように逃げた経歴の持ち主で、「東大なんか入らなきゃよかった」と思うこともあるようですよ。

2020年に株式会社飛鳥新社から出版された本です。

本書から学んだこと

合格してからがスタート

多くの大学入試は、入試時にどこの学部に入るか決めて試験を受けるでしょう。

しかし、東大の方式は異なります。大学2年生前期までの成績をもとに、学部や学科を決めていきます。

つまり「東大の人気学部である○○学部に入りたい」と思った場合、入試をクリアしてからが本当の競争となるわけです。

入試までとは違い、東大生同士の争いですから、ギリギリで入学した人が目的の学部に行けるかは、その後の努力次第ですね。

入試を終えてからがスタートだ、と思える人でなければ東大で自分の夢を叶えるのは厳しいかもしれません。

社会に出ても報われない

博士を目指す場合

研究が好きで大学に入った場合、博士を目指すかもしれません。

しかし、現在の日本では「博士」という肩書による特権はほとんどなく、他の人に比べて楽な生活を送れることはなさそうです。

一般企業で「博士」に限定した求人もほとんどありませんし、大学の教授などのポストも限られていますからね。

加えて、進級したら博士号がとれる、というものでもありません。

博士号を取るためにお金がかかり、その後の収入UPも見込めないかもしれない、ということは考えておく必要があると思います。

銀行の場合

東大生に人気の就職先として「銀行」があるそうです。

しかし、最近の銀行では顧客開拓などのコミュニケーション能力も重要です。

池井戸潤さんの半沢直樹の作品と違い、現在は銀行が頭を下げて、中小企業にお金を借りてもらう時代のようですから。

これは、勉強に多くの時間を費やし、人とのコミュニケーションの時間が相対的に少ない人にとっては苦手な分野でしょう。

著者が話を聞いた友人は、事務仕事はできるけれど、コミュニケーションが必要な仕事で苦しみ、

加えて周囲から「東大なのに」という目で見られて、心に不調をきたしてしまった時期もあったそうです。

国家公務員の場合

霞が関の国家公務員のブラック労働状況は、多くの人が知ることとなっているでしょう。

仕事内容自体は様々なデータをまとめたり、それをもとに答弁用の台本を作ったりと、東大生にとっては向いているものです。

しかしここに、できる人に仕事が回ってくる、という状況と、議員からの理不尽に耐えなければならない、という望ましくない状況が加わります。

さらに、責任感の強い人はその仕事を仕上げようと努力して達成してしまうので、余計に仕事が回ってくる、という負のスパイラルです。

転職活動をする時間もありませんし。この仕事を選んでしまったことを後悔している東大生がいるのも納得ですよね。

東大卒がいない就職先の場合

家庭の事情等でほとんど東大生が行かない就職先、例えば地方公務員になったとしましょう。

その場合は十分すぎるほど能力があるから楽に仕事ができるのでしょうか?ーいいえ、そんな簡単な話ではありません。

その場合、今まで「頭がいい」とちやほやされていた人たちの上になってしまうため、「目の上のたん瘤」として嫌がられます。

周りと協調しようとすれば、周囲のレベルに合わせるしかありません。

自分を低く見せたり、「頭がいい」とされていた人たちの機嫌を損ねないようにしたり…。

著者がインタビューしたこの方は、結局公務員を辞めて、地方大学の医学部に入り人生をやり直そうとしている最中だそうです。

周囲よりできなくても辛いですが、できすぎるのも辛いのですね。

不自由な「東大卒」という看板

東大に入った人からしたら「東大卒」というのは人生の通過点の一つにすぎません。

しかし、周囲の人からしたらどうでしょうか?

周囲に東大卒の人が少なければ少ないほど、インパクトがある肩書となるでしょう。

場合によっては、卒業後頑張ってきた成果よりも「東大卒」の方が目を引いてしまうこともあります。

著者は実際、東大を卒業して10年以上たった今も、社会人スポーツサークルでは「東大卒の人」と新人に紹介されるそうです。

過去の栄光だけを見られて、今の自分を見てもらえないというのは辛いと思いませんか?

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大学の教授は「先生」ではなく「研究者」

大学までの授業は教育者が行っています。

塾にしろ高校などの学校にしろ、そこにいるのは「教えることのプロ」の人たちです。

ですが、大学にいる教授は違います。彼ら・彼女らは「研究のプロ」です。

「教えるプロ」は学生と自分知識の差を埋めて説明する技術を持っているかもしれませんが、大学にいるのは「研究のプロ」ですから、その技術は期待しすぎかもしれません。

つまり、教授の知識とあまりにも差が大きいと、授業が分からなくなってしまうことがあるんですね。

著者は東大の教授の授業についていくのに苦労したようですが、それは東大に限った話ではないようです。

例えば日銀の黒田総裁も、ある大学で教授として授業をしていたときの評価は高くなかったと、朝日新聞デジタルが報じています。(https://digital.asahi.com/articles/ASR5M7642R5MULFA02V.html?iref=pc_ss_date_article

大学の授業についていくには、自分のレベルに合った大学に入ることが、学問を究める上では重要かと考えられます。

「東大卒」という呪いを解く方法

「東大卒」という肩書に縛られると、苦しくなる場合、次のように考えたほうがいいようです。

他者と比較しない

東大に入れるような人たちは、常にトップクラスにいて、周囲からもてはやされるような人でしょう。

しかし、東大に入ったらそうはいきません。

全国トップクラスの人たちが集まるので、相対的に落ちこぼれになってしまう可能性があります。

つまり、人生で初めての挫折を味わう可能性がある、ということですね。

他者と比較して自己肯定感を高めていたような人は、早めに比較することをやめないと、自己肯定感が下がる一方になり、苦しくなるでしょう。

「逃げる」ことを学ぶ

東大に入るような方は、苦しい受験勉強から逃げずにやり切った、忍耐力が強い方でしょう。

加えて、周囲の期待に応えようとする責任感も強いこともあるでしょう。

このような方がブラックな職場に入れば、責任感から仕事を続け、限界まで耐えてしまうことが考えられます。

「逃げるが勝ち」という言葉もありますし、社会に出る前に「正しく逃げる」スキルも身につけたいですね。

学歴を忘れる

「東大」という肩書を意識していると、他人に対して尊大になる人もいるでしょう。

特に東大内で落ちこぼれになり、自己肯定感が下がった人は、東大生以外を見下すことで自己肯定感をあげようとするかもしれません。

しかし、それは人生においてはマイナスに働きます。

「昔取った杵柄」とも言いますし、東大に入った、卒業した、ということを他人にひけらかさず、謙虚にいたほうがいいと思います。

結局、それくらい余裕がある人の方が「できる人」に見えますしね。

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本書の感想+α

悩みの種類は人それぞれ

本書の中には「贅沢な悩みだな」と思われるようなこともあるでしょう。

例えば「ずっと東大卒と言われる」など、「何がそんなに辛いの?羨ましいよ!」と思う人もいるかもしれません。

しかし、悩みは人それぞれですし、それによりどれほど苦しむかも人それぞれです。

仮に他人が言った悩みが、あなたには贅沢な悩みのように聞こえても、本人は非常に苦しんでいる可能性もあります。

逆に、あなたの悩みが、相手には贅沢な悩み、取るに足らない悩みに聞こえることもあるでしょう。

悩みに優劣をつけるのではなく、ありのままを受け入れて、そして受け入れてもらうことができれば、今より楽に生きられるようになるでしょう。

東大生もただの人

世間では「東大生はすごい」というイメージもありますが、結局同じ人です。

苦しむこともありますし、悩むこともあります。できないこともありますし、間違えることもあります。

「○○だから」と判断するのではなくて、その人自身を見て判断したいですね。

優秀な人あるあるの面も

この本で取り上げられていた「東大生」の悩みは、東大生に限らず周囲よりレベルが高い人なら共感できる部分があると思いました。

例えば、地元ではすごいと言われていて、なかなか進学者がいない大学に入ってもてはやされたけど、大学では落ちこぼれの学力しかない。

人生で初めて落ちこぼれとなり、どうしたらいいかわからない、と考えると「東大生」に限った悩みではないでしょう。

地元に戻って就職するも、周囲の人より明らかに優秀だから話がかみ合わない、居心地が悪い、目の上のたん瘤扱いされる、などもありそうですね。

レベルが高くても低くても、どちらにしろ良い面と悪い面があります。

あなたはどうしたいか、どう生きたいか、を考えて大学選びをしてくださいね。

まとめ

「東大生」が何かともてはやされる世の中ですから、それに憧れを持つ人もいるでしょう。

しかし、物事は良い面だけではありません、悪い面もあります。

今回の本は、その悪い面にフォーカスしたものでした。

世間一般が「いい」という考えを鵜呑みにするのではなく、あなたはどうしたいか、を考えて生き方を選んでくださいね。

東大卒でも東大卒でなくても、今幸せに生きていると思えたら、それが一番でしょう!

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