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未来を予測するために、世界史を学ぼう!「暗記がいらない世界史の教科書」を読んで

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人は誰しも、確実な未来を予測することはできませんよね。

しかし「歴史は繰り返す」とはよく言ったもので、過去の歴史を見ると、同じようなことが起きていることが多々あります。

それであれば、歴史の大きな流れを知ることは、今後の未来の大きな流れを予測することに繋がるのではないでしょうか?

今回は、そんな歴史の概要を知るのにちょうどいい本を紹介しますね。

本の概要

2020年にPHP研究所から発行された、河合塾の世界史講師が書かれた本です。

1万2000年前~1914年頃までを21章に分け、各時代に各国がどのように動いているか、関連しているかを教えてくれます。

章始めに地図もありますので、地理関係もばっちり覚えられますよ!

加えて「歴史法則」として、よくある事例を法則としてまとめてくれていますので、そこを学ぶだけでも勉強になるでしょう。

なお1914年以降の歴史に関しては、他の本でも各国の関係性とともに述べられているので、

特に著者が記載する必要がないという判断をされたようで、終章として簡単にまとめられています。

一方、著者の主張が入るところもありますので、そこは自分の頭で考える必要があるでしょう。

この本で学んだこと

そもそも勉強とは?

頭がいい人、勉強ができる人と聞くと「多くの物事を記憶している人」と考えるかもしれません。

しかし、勉強ができる人は結果的にたくさんの事を覚えただけであって、覚えようとして覚えたわけではありません。

ではどうしたら覚えようとせずに覚えられるのでしょうか?

それは楽しいと感じること、そして基本を理解することの2つだと、本書から感じ取りました。

例えば、あなたが興味あることは、そのことに興味がない人よりも詳しくなりますよね。

学ぶことが楽しければ学び続けるので、勝手に知識が増えていくでしょう。

どうやったら楽しいと感じられるかは、試行錯誤してみてください。

漫画で読むのが楽しいのか、ゲームをきっかけに学ぶのが楽しいのか、はたまた小説や映画か。方法はたくさんあります。

基本を理解することも、覚えることを減らしてくれますよ。

例えば、掛け算を考えてみてください。2×3の場合、2を3回足す、という意味ですよね。

それでしたら、2×2(2を2回足す)に2を足してもいいですし、2×4(2を4回足す)から2を引いても、2×3と同じ答えになります。

こう考えれば、2×3を覚える必要はありません。しかし、使っているうちに、結果的に覚えるとは思いますが。

本書は世界史において「わかる!」という楽しさと、大まかな流れ(基本)を教えてくれることで、覚える量を減らしてくれる本でした。

やむにやまれず変化する

あなたは、今が幸せで困っていなかったら、わざわざ行動をしようとするでしょうか?

十分な給料があって、幸せな家庭があって、現状維持で十分幸せだと思えれば、特に何かを求めることはしないのではないでしょうか?

昔の人たちも同じです。今の生活に満足できている間は、歴史に大きな動きはありません。

ですから例えば、

気候が変わって今の場所に住めなくなるから仕方なく他の地域へ行き、そこにいた先住民と衝突して戦争が起こり、結果新たな国が生まれる

という共通した流れが見つかるわけです。

これは本書では、歴史法則の1と2で言及されています。

■歴史法則01■

温暖化が人類の発展を支え、寒冷化がこれを崩壊させる。

神野正史, 暗記がいらない世界史の教科書, PHP研究所, 2020, p.31

■歴史法則02■

苦境こそが歴史を動かす原動力となる。

神野正史, 暗記がいらない世界史の教科書, PHP研究所, 2020, p.33

この「変化せざるを得ない状況」が、国同士の交流が始まれば他国からの影響も受けるようになります。

ですから、各国の歴史をバラバラに学ぶよりも、まずは本書で全体をざっくりと学んだ方がわかりやすいでしょう。

国家の命は200年程度

日本で生きていると、国はずっと存在する、という印象を持つかもしれません。天皇の歴史は古いですからね。

しかし、国の寿命は本来もっと短いです。本書では以下のように言われています。

国家の平均寿命はおよそ200年。100年だと短期政権、300年だと長期政権と言われ、500年以上続く国家などほとんどなく、1000年以上となると人類史上でも数えるほどしかありません。

神野正史, 暗記がいらない世界史の教科書, PHP研究所, 2020, p.180

たしかに、日本でも天皇がずっと政権を握っているわけではありませんよね。

現代はアメリカが強い時代が100年くらい続いていますね。

そろそろ大きな変化が来る可能性も視野に入れておいた方がいいのかもしれません。

最後は自分の頭で考える

歴史は色々な解釈がありますし、色々な切り口で考えることができます。

著者の切り口としては、気候変動やテクノロジーの進化、政治的駆け引きなどの大きな部分から見ていると思われます。

しかし、他にも「宗教」という切り口や「お金」という切り口など、多数の切り口が考えられるでしょう。

学問を学ぶ本としては残念なことに、著者の主観的な発言も一部見受けられました。

本書を読む際には、著者の意見なのか、歴史的事実なのかに注意して読んでくださいね。

まとめ

不確かな未来を想像するために、歴史を学ぶことはとても意義があることでしょう。

しかし、学ぶ=暗記ではありません!理解することが大切です。

流れを知り、今がどんな流れの中にいるのかを考えて、未来を予測して、それに備えていきましょう!

備えあれば憂いなし、ですよ。

その大きな流れを知るときに、本書はきっと役に立つでしょう。

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