「お金が欲しい」「もっとお金があれば…」と願う人は少なくないのではないでしょうか。
そして出来れば「楽してお金持ちになりたい」と思いますよね。
それであれば、自分自身で試行錯誤するのではなく、お金持ちになった人になり方を聞くのが一番の近道でしょう。
本書はFIRE(経済的自立&早期退職)をした人たちも読む稼ぎ方に関する本です。
働かなくてもいい自由を手に入れたいのであれば、まずはこの本を読んでみるといいと思います。
学んだ期間: 30年
著者は金持ち父さんから9歳〜39歳までの30年間お金について学んでいます。
そして47歳のとき、仕事をするかしないか選べる自由、最近の言葉ではFIREでしょう、を得ることができました。
あなたは何年間お金について学んでいますか?
そして何年、その考えに基づいて実践していますか?
著者は38年間かけてFIREを達成しました。
きっと多くの人はそんなに長い期間お金について学び続けてはいないのではないでしょうか。
それであれば、あなたの可能性はまだまだ未知数ですね。
ぜひ、本書からお金を稼ぐ・増やす方法を学んでみましょう!
「お金持ち=幸せ」ではない
本書から学べば、きっとお金持ちにはなれるでしょう。
ですが、お金持ち=幸せ、ではないと私は思っています。
もちろん、「お金があるから幸せ」な人もいるでしょう。
しかし同時に「お金がなくても幸せ」な人もいます。
例えばこちらの記事で紹介している本の著者などですね。
また、第一次世界大戦後のドイツのように、スーパーインフレでお金が意味をなさなくなることもあるでしょう。
戦後の日本のように、お金を政府に回収されることもあるでしょう。
現代でも、年200%のインフレを記録したアルゼンチンのような国もあります。
「今お金を持っている」ことと、将来もお金を持っていることは別です。
そして、お金を持っていることと幸せなことも別です。
あなたが「お金持ちになりたい」と思うとき、それはどうしてか、よく考えてみるといいかもしれません。
お金に支配されない
この本の第一の教えとして紹介されている考え方は
「恐怖や欲望のためにお金を求めるな」
「感情で行動せず、考えて行動しろ」
ということでした。
欲望も恐怖もきりがありませんよね。
感情に左右されている間は、目先のお金のことばかりに注目してしまい、お金を求めて自分が働く生活から抜け出せないでしょう。
本書を通してお金について学び、お金に働いてもらう方法を学んでみませんか?
お金持ちになる道
本書の第二の教えではお金持ちになる道について書かれています。
この道は単純明快です。
お金について学び、資産を買えばいいだけです。
資産とは?
まずはお金持ちとその他の人に関して、著者の意見を引用します。
金持ちは資産を買う
貧乏人の家計は支出ばかり
中流の人間は資産と思って負債を買う
ロバート・キヨサキ. 金持ち父さん貧乏父さん 改訂版.筑摩書房, 2013, p.102
さて、資産と負債の違いはなんでしょうか?
大まかに、子供にもわかりやすく説明する場合、次のように考えればいいでしょう。
資産は私のポケットにお金を入れてくれる
負債は私のポケットからお金をとっていく
ロバート・キヨサキ. 金持ち父さん貧乏父さん 改訂版.筑摩書房, 2013, p.80
この定義から考えれば、持ち家はお金を入れてくれないので、負債になりますね。
また、ワンルームマンション投資などで、月の収支が赤字になるものも負債と考えられるでしょう。
そして初期の頃に解約すると元本割れする保険も負債と考えられそうですね。
色々な意見があるとは思いますが、お金持ちになりたいのであれば、自身もお金持ちで、かつ数々の人をお金持ちにしている人の意見を素直に聞くのが一番かな、と思います。
何を学ぶ?
お金について学ぶのであれば、簿記3級やFP(ファイナンシャル・プランナー)3級などがちょうどいいと、私は思います。
知識がなければ、収入が増えても支出も増えて、働き続けるしかない生活からは抜け出せないでしょうから。
FP(ファイナンシャル・プランナー)
FPなんて、資格を取らなくても無料で相談にのってくれる人がいるよ、と考える方もいるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。
そのFPはどうやって生計を立てているのでしょうか?
おそらく、あなたに保険を販売した手数料だったり、住宅を販売した手数料でしょう。
これでは、あなたの味方とは言えませんね。
加えて、どんな人生にしたいかは変わることがあるでしょう。
子供を持たないつもりだったけど、できてしまった、だったり、
子供二人のつもりが、下の子は双子になってしまった、など。
そんな時、あなた自身がFPの知識を持っていれば、その都度最適な人生計画に変更できますよね。
簿記
お金に働いてもらうには、投資は欠かせないでしょう。
また、自分のビジネスを持つ場合にも、簿記の知識は必要でしょう。
私個人の意見としては、まずFPを取得し、その後に簿記を学ぶのがいいかな、と思います。
FPのほうが家計直結なイメージがありますので。
さらに簿記を学べば、見かけ倒しの企業の株を買ってしまったり、流行りなだけでお金の儲からないビジネスを始めたりせずに済むと思いますよ。
重要なのは精神力!頭の良さではない
お金持ちになるには、学歴だったり有名な資格だったり、頭の良さが必要だと思っていませんか?
たしかに、高学歴の人は平均より多く稼げるかもしれませんし、有名な資格を持っている人は無資格者よりも多く稼げるかもしれません。
しかし、お金持ちになることと稼げることは別物です。
余談ですが、このような本もありますので、幸せになることと高学歴であることも別物です。
著者によると、お金持ちになるために必要なのは「度胸」のようです。
現実にはほとんどの場合、頭がいい人よりも「度胸のある」人の方が成功への道を先へ進んでいく。
ロバート・キヨサキ. 金持ち父さん貧乏父さん 改訂版.筑摩書房, 2013, p.132
例えば、いくら投資を勉強したとしても、買わなければ恩恵を受けることはできませんよね。
ですが、買ったからといって必ずお金が増えるわけではありません。大暴落する時もあるでしょう。
予想通りにいかない場合も改善点を考え、再びチャレンジすることができるでしょうか?
成功するまで続けることができるでしょうか?
著者も、大きなリスクを取っています。
それは次の短い文からも伝わるのではないでしょうか?
金持ち父さんからの正式な教育は終了し、自分の力を試す時が来たのだ。もし失敗すれば私は破産する。
ロバート・キヨサキ. 金持ち父さん貧乏父さん 改訂版.筑摩書房, 2013, p.169
もちろん、60歳で破産するようなリスクは取れないと思いますから、あなたの年齢や精神力から、どの程度のリスクまで取れるか、ということをよく考えてくださいね。
投資も事業も自己責任ですから、あなたが後悔しないやり方を見つけてください。
仕事との関わり方
仕事で尊敬できる人は、何かを深く知っていたり、その道の専門家でしょうか?
しかし、お金持ちになるためには専門家になる必要はありません。
むしろ、お金持ちになるには色々な職種で学び、幅広い知識を得ることが重要です。
特に、どの分野においても「セールス」と「コミュニケーション」は役立ちます。
働いてもらうお金を貯めるために、あなたはお金を稼ぐ必要があります。
この時、会社員として働く人が大多数ではないでしょうか?
会社員として働くためには、自分自身を会社に売り込む必要があります。
会社は購入者、商品は自分、と言ったところでしょうか。
そのために「セールス」のスキルがあるといいですね。
加えて、人は一人では生きていけませんから、コミュニケーションのスキルも重要でしょう。
自分の事業を行うとしたら尚更ですね。
そういう点から転職先を探すのも一つの手でしょう。
あなたの目標に対して、今足りていない能力を学ぶために組織に属する、そんな形で仕事をしてもいいのではないでしょうか。
まとめ
本書に書かれているお金持ちになる道は、一見とても簡単です。
- お金について学ぶ
- 資産を購入する
- 1と2を成功するまで続ける
言葉にして書くとこれだけですが、お金について学ぶのは生涯でしょうし(制度とかもかわりますから)、
初めの頃は資産と思って負債を買ってしまったり、思ったように値上がりしない資産に不安を感じて手放してしまったりもするでしょう。
成功するまでには破産する可能性もあります。
言うは易し、行うは難しの典型的な例かな、とも思いました。
お金の勉強が苦でなくて、稼いだお金がなくなっても、破産しても、再起することができる人にはオススメです。
そうでない人は、どうしてお金持ちになりたいのか、などを掘り下げて考えてみると、本書のようなお金の稼ぎ方以外の道もあるかもしれません。
以下にオススメの本(記事)を紹介しておきますので、興味があれば読んでみてください。
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本文中でも紹介しましたが、世の中にはお金を使わずに生きている人も少数ですがいます。
ジャングルとかではなく、日本のような資本主義社会で。
あなたがお金を求める理由が「幸せになりたい」であれば、そんなに多くのお金はなくてもいいのかもしれません。
こちらの記事で紹介している本を読んで、視野を広げてみてください。
好きなことをして生きている人たちのお話
お金を稼ぐためにイヤイヤながら働く、そんな環境を変えたくてFIRE(経済的自立&早期退職)した人たちの実体験集です。
お金持ちになりたい理由が「自由が欲しい」であれば、この本で取り上げられている人たちの考え方、生活は役に立つと思います。
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